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きいろいひとりっぷ

ニート歴半年の庶民の心の旅

ドコモ・au・ソフトバンクしかないと思っていた携帯オンチが格安スマホに乗り換えた

最近まで、携帯といえばドコモ、auソフトバンクの3社しかないと思っていた。この3択に大きな違いはないのにあえてキャリアを変えるのはめんどくさい、と思っていた私はドコモユーザー歴8.5年だった。

そんな私が格安スマホの存在を認知したのは、「ニャンキュッパあらため、ワンキュッパ」とCMでやりだした頃。Y! mobileのCMの猫の名前が「ふてニャン」だと聞いてキュンキュンし、初めてこれが何を宣伝しているのか耳を傾けた。(CMって大事だ。)

結論から言うと、私は楽天バイルに乗り換え、月々1600円+通話代(10円/30秒)を支払うことになった。その2日前に彼氏がIIJに乗り換え、月々2200円+通話代(10円/30秒)の支払いになった。

この記事では、3キャリアしかないと思われている方に向け、私が格安スマホに乗り換えるまでに家電量販店などで聞き知った情報と、使ってみての感想をお伝えする。(携帯オンチ目線での話なので、すでに詳しい方には「今さら?」な内容かもしれない。。) 

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格安スマホも、ドコモ・auソフトバンクいずれかの電波を使っている

Y! mobileや楽天バイルなどCMでおなじみの会社以外にも、最近では実にいろんな会社が格安スマホに参入している。しかし、これらの会社はそれぞれが独自の通信インフラを持っているわけではなく、ドコモ・auソフトバンクのインフラを借りてサービスを提供している。ドコモ・auソフトバンクは、自社が使っていない一部の電波帯域を格安スマホ会社に貸し出しているが、通信コンディションが最も良い主要電波帯域は自社サービスのために確保している。

同じ電波を使っているので、例えばドコモから電波を借りている会社で契約をすると、通信速度は基本的にはドコモとあまり差はない。ただし、今後格安スマホユーザーが増えてくるにつれて、その会社が借りている電波帯域が混み合うようになれば通信速度が落ちてくる可能性がある。(元日の0時に「あけおめ」のメッセージが届きにくいのと説明は同じだ。)

 

SIM(シム)カードと端末

SIM(シム)という用語をとてもよく聞くけど、結局何なの?と思われる方もいると思う。ドラクエ愛好家であれば、おじいさんの名前にしか思えないかもしれない。

SIMは Subscriber Identity Module の略で、SIMカードは自分の電話番号や通信タイプなどの契約情報を封じ込めた以下のようなICチップ。お手持ちの携帯電話にも挿さっているはずだ。

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端末を持っていても、このカードが挿さっていなければ、電話を受けることも通信をすることもできない。またこのカードを友達の端末に挿すと、あなたの電話番号宛ての電話が友達の携帯にかかってくるし、通話・通信料は端末ではなくSIMに付帯するので、その請求はSIM契約者であるあなたのところに来る。要するに、端末をあなたの契約プランに従って動かす鍵のようなものだ。

このSIMカードの残念なところは、ドコモ専用、au専用、ソフトバンク専用に分かれており、端末もそれに合わせてドコモSIM専用、auSIM専用、ソフトバンクSIM専用に分かれていること。つまり、ドコモショップで売られている端末はドコモ専用SIMでしか稼働せず、その端末を持ってauショップに行っても、その端末で契約することはできない。

 

格安スマホの端末

ところが、ドコモの電波でサービスを提供する格安スマホ会社のSIMカードは、ドコモのSIMと同じである。つまりドコモユーザーなら、ドコモ系の格安スマホ会社を選べば、今使っている端末を持ち込んで格安スマホのプランに乗り換えることが可能なのだ。(「SIMだけ販売している意味がわからない!」と思っていたが、こういうことだったようだ。)

地元の家電量販店で聞いたところ、大半の格安スマホはドコモ回線SIMなのだそうだ。ちなみにau回線の格安SIMは現在 mineo(マイネオ)、UQ mobile(UQバイル)、Fiimo(フィーモ)の3社が取り扱っており、ソフトバンク系の格安SIMはまだ無いそうだ。Y! mobileはソフトバンクの端末が使えるのかと思ったら、電波はソフトバンクのを使っているがSIMは独自のものなので適合しないとのこと。

格安スマホ各社のウェブサイトで適合機種が調べられる。サンプルとして、楽天バイルの一覧がこちら。

楽天モバイル: 動作確認済み端末

手持ちの端末がそのまま使える会社のSIMを選ぶのも手だし、どうしてもそれ以外の会社のSIMを選びたい場合は、端末のSIMロックを解除する方法もあるようだ。私はやったことがないので詳しくないのだが、3,240円程度で携帯ショップでできるらしい。多少のデメリットもあるようなので、よく理解したうえで判断するのがよさそうだ。

もちろん格安スマホ会社でも端末の取り扱いはあるので、そちらで購入する選択肢もある。ただしドコモなどの3キャリアが取り扱う機種に比べてスペックが見劣りするものが多いそう。具体的に何がどう違うのかは調べていないが、メーカー自体があまりメジャーではないもの(中国メーカーなど)が多い印象がある。ちなみにキャリアが扱う端末だけを売ってはもらえないらしい(回線契約あっての端末販売)。

または、iPhone党であればアップルストアやオンラインのiTune storeでSIMフリーiPhone端末を購入する手もある。端末代が高くつくが、最初からSIMフリーなので、どのSIMでも挿すことができる。(彼氏はソフトバンクiPhoneを使っていたため、格安に乗り換えるためにオンラインでiPhoneを購入した。)

 

乗り換え準備(MNP予約)

格安スマホへの乗り換えであっても、自分の今の電話番号をそのまま使い続けることができる。そのためには、今契約中の携帯会社でMNP (Multi Number Portability)の予約をする必要がある。これは店舗でもできるし、ドコモではネットでも簡単に予約ができた。

My docomo | NTTドコモ→ログイン→ドコモオンライン手続き

ソフトバンクではネット予約は対応しておらず、彼氏は電話で予約したらしい。(別のプランを紹介しながらの軽い引き止めがあるけど、事務的なもので気にするほどのことはないそうだ。)

MNP予約の有効期間は15日で、乗り換え先にもよるのかもしれないが、予約から5日以内に(有効期限を10日以上残して)乗り換え先で手続きする必要がある。MNP予約前に、今契約中のプランの月々の締日を確認すること。乗り換え元の最終月の支払いは日割り計算されないので、乗り換えによって重複する料金の支払いを少なく抑えるためにも、「締日の5日前にMNP予約し、予約から5日以内に乗り換え先に申込む」のが良いと思う。

一方、乗り換え先の初月利用料は、IIJは日割りで、楽天バイルは初月無料となる。

ちなみにMNPにはドコモ・auで2000円、ソフトバンクで3000円かかる。これは予約だけでは請求されず、乗り換え先で実際に電話番号を新しいSIMに移した時点で初めて請求される(通話・通信料の最終支払と同時に引き落とし)。予約したけど実際に携帯会社の乗り換えをしなかった場合、MNP予約は有効期限15日を過ぎたところで自動消滅するし、料金の請求もない。

なお、MNPを実行し電話番号が別のSIMに移ると同時に、元の携帯会社との契約は自動的に終了するので、元の会社では契約終了の手続きしをする必要はない。

 

格安スマホへ乗り換え手続き(楽天バイル)

 楽天バイルは店舗も構えているため、私は店舗に行って手続きをした。手続きに必要なものは以下の通り。

MNP予約番号(予約時に発行される)
決済に使うクレジットカード(講座引き落とし不可)
身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
使用する端末(端末を新規購入しない場合)

ろくにサービス内容を理解していない担当者に当たってしまい、質問しても誤魔化されたり誤った情報を与えられたりしたが、事前に自分でかなり理解し、どの内容で契約するかも決めていたので、惑わされずに必要なことだけ契約できた。

楽天モバイル:料金

まず、通話できるSIMとできないSIMに種類が分かれるので、私は通話できる「通話SIM」を選んだ。次に、月々の通信量から基本プランを選ぶが、私は高速通信で最も容量の小さい「3.1GBプラン」を選択した。

それ以外で私がオプション付加を検討したのが「無料通話」と「セキュリティ」

通話はオプションをつけなければ、こちらからかける場合一律20円/30秒。(着信は無料)通話に関して、「850円/月支払えば5分間通話が何度でもかけ放題(5分以降は20円/30秒)」のオプションがある。私は自分からあまり電話をかけないし、必要なら後日加入もできるので、このオプションはつけなかった。

セキュリティについて、iPhoneであればウィルス感染の危険性が低く、個人でのセキュリティ対策は不要だと聞く。私の端末はAndroid OSのため、セキュリティ対策が必要だった。自宅のパソコンにNortonのセキュリティソフトを入れており、確認したところ端末3台までカバーできることに気づいた。スマホNortonでカバーすることにし、セキュリティのオプションもつけないことにした。

結果、私が加入したのは「3.1GBプラン」という通信プランのみで、月々の支払いは「1600円+実質通話分」ということになった。これまでスマホ維持に月々7000円はかかっていたことを思うと、一念発起してよかったと思う。

自分の端末に合うSIMのサイズを確認してもらい、契約を済ませ、待つこと約30分。自分の電話番号が乗り移った新しいSIMを即日受け取ることができた。事務手数料3000円がかかるが、その場での請求はなく、最初の回線利用料と同時に請求されるようだ。

楽天バイルでよかった点は、通話・通信の確認までお店でやってくれたことだSIMカードは挿せばすぐに使えるわけではなく、APN設定というややこしい設定があり、格安SIMを選ぶ場合それを自力でやらなければならないケースがほとんどだ。それをお店が面倒見てくれて、通信できる状態で端末が渡されるのは心強かった。

 

 格安スマホへ乗り換え手続き(IIJ)

彼氏がIIJに乗り換えたので、その様子をお伝えする。

IIJはコジマ・BICカメラなど複数社と提携しており、店舗の携帯カウンターで手続きができ、SIMも即日受け取ることができる。 

取り扱い店舗 | IIJmio

彼氏はコジマで手続きをした。内容に詳しくて丁寧なコジマの店員さんに担当していただき、とても安心感があった。こちらでも必要なものは以下の通り。

MNP予約番号(予約時に発行される)
決済に使うクレジットカード(講座引き落とし不可)
身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
使用する端末(端末を新規購入しない場合)

(使用する端末が必要なのはSIMのサイズを確認してもらうためで、サイズが自分で分かっている場合は現物がなくてもSIMを作ることができる。 )

料金・仕様 | 音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | IIJmio

彼氏は通話SIM・「6GBプラン」を選択。通話は楽天バイル同様20円/30秒で、「誰とでも3分&家族と10分 600円/月」「誰とでも5分&家族と30分 830円/月」のオプションがあるが、私と同様の理由で加入しなかった。またiPhoneのため、セキュリティ対策も不要と判断した。

結果、彼氏の月々の支払いは「通信料2200円+実質通話分」になった。

手続きを終えた後の待ち時間は約40分。SIMを受け取ったらそのまま事務手数料3000円を支払いにレジまで案内された。

IIJではSIMが手渡され、端末への挿入と初期設定は自分で行うことになる。店員さんから「経験的にSIM挿すだけで使えるようになる場合がほとんどだけど、もし通信できなかったらここにアクセスして設定してください」と設定サイトを教わった。お店を出て駐車場でSIMを挿したところ、端末が新品だったせいか、通信が始まらない。(通話は問題なくできました。)私のスマホで対策を調べながら回線の設定を試みたが、やはりさっき教わった設定サイトにアクセスするしかない、となった。

アクセスしようにも、肝心の端末が通信しない。近くにWi-fiができる環境でもなければ途方に暮れていた場面だ。私はやったこともないデザリング(私のスマホの回線を使って、彼氏のスマホWi-fi通信させる手法)を提案し、やり方を調べ、何とか彼氏のスマホを通信させ、設定サイトにアクセスさせることができた。IIJの通信が無事始まり、すごい達成感だったが、彼氏一人だととても心細かったことと思う。

 

通話料金対策(通話アプリ)

楽天バイルでもIIJでも、通話料金は通常20円/30秒。この通話料対策として、楽天であれば「楽天でんわ」、IIJであれば「みおふぉんダイアルアプリ」を使えば10円/30秒となる。

みおふぉんはIIJのユーザー限定のようだが、楽天でんわは携帯会社は関係なく使える。以下のサイトで利用登録し、アプリを端末にインストールすれば使えるようになる。

ただし、「〇〇分通話無料」のようなプランに加入している場合でも、このアプリで電話をかけた場合はそのプランを無視して必ず10円/30秒の料金が発生するので、加入プランと照らし合わせて利用を検討する必要がある。

 

格安スマホを使っての感想

「通信が遅いんじゃないか」というのが、格安スマホのとても気になるところだと思う。

実際に楽天バイルのSIMで通信してみて、私にはドコモよりもそこまで目立って通信が遅い印象はない。しいて言えば、お昼休みの12時~1時あたりでやや回線が混み合っているような気もするが、個人的にほとんどストレスは感じていない。私の住所地・広島市政令指定都市なので、多少参考にはなるかと思う。

IIJに切り替えた彼氏も、お昼休み以外はソフトバンクの時と全く違いを感じないそうで、大満足とのこと。特に彼氏は動画・音楽フリークなので、なかなか有力な意見ではないかと思う。

 

楽天バイルでは、高速通信量が契約容量を超えると200 kbpsに通信速度が制限される。(速度制限時の通信は追加料金はかかりません。)その月に使わなかった通信量は、翌月に繰り越すことができる。また、3日で540 MBの通信を行った場合、高速通信が1~4日間のあいだ200 kbpsに制限される。

データ通信量は「楽天バイルアプリ」で管理することができる。残りの通信容量が確認できるほか、高速データ通信をオン・オフすることで、データ通信を節約することができる。

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(月末に乗り換えたので、すぐに繰り越しが発生した。)

IIJの場合も3日あたり366 MBの通信で通信速度が制限されるそうで、こちらも「IIJmio クーポンスイッチ(みおぽん)」という専用アプリで同様にデータ通信を管理できるそうだ。

使いすぎを防止するためにも、気軽にチェックできて便利だと思う。

 

どの会社を選んだらいいのか

3キャリアを含め、どの携帯会社を選んだらいいのかについては私にも正直よく分からない。

私の場合、ドコモでの月々の維持費がつらく、多少通信速度を犠牲にすることになっても出費を抑えたいと思い、格安を選んだ。その中で楽天バイルを選んだ理由は、物理的に店舗を構えていてとっつきが良かったこと、聞いたことのない会社よりは有名な会社の方が安心感があったこと、自分が楽天ポイント会員であったことだ

楽天会員であれば、すでに登録してある住所等で契約できるため、少しだけ楽だった。また月々の利用料100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まり、楽天市場での買い物のポイントが常に2倍になるという点が、他の会社よりお得だ。月々の回線利用料を楽天ポイントで支払うこともできる。

彼氏の場合、IIJを選んだのは職場の後輩がIIJのSIMを使っていることと、6GBという容量と2200円の費用がちょうどよかったことと、コジマでSIMを即日受け取れることが理由だ。

店舗で即日受け取れるSIM以外を選択する場合、家電量販店または直接その会社からSIMパッケージを購入し、郵送またはウェブで申込みしたあと、後日SIMが郵送されてくるという段取りになるようだ。この方法でMNPを実行する場合、電話番号が乗り換え先のSIMに移った瞬間に手元のSIMが無効になり、新しいSIMが届くまで携帯が使えないという不便に耐えなければならない。

 

私が思う3キャリアと格安の最大の違いは、契約後の安心感だ。

格安スマホの世界では、SIMを受け取ってからの設定やその後のトラブル対処も基本的には自分で何とかしなければならない自助努力の世界だ。店舗のある楽天バイルでもコジマ等と提携しているIIJでも、携帯に不具合が出た場合はコールセンターに電話して解決しなければならないようだ。店舗ではアフターフォローは受け付けておらず、最初の契約が済み次第、使えない楽天の店員さん・丁寧なコジマの店員さんともお別れとなる。

アフターサービスがとても限定的であることが「格安」であることの大きな理由のひとつであり、格安に乗り換える最大の不安点ではないかと思う。

このような不安からやはり3キャリアに留まる人も多いそうだし、一方で、これまでどれだけトラブルに見舞われてドコモショップに行くことが無かったかを考えた結果、格安を選ぶ私のような人もいる。

一度格安スマホに変えてみて、やはり違うようであればまた元に戻るのも選択肢だと思う。キャリアでは2年縛りがあるが、格安スマホでは「1年縛り」のところが多く、IIJでは違約金が「丸1年までの残り月数」での月割り計算になるので、冒険のつもりで始めてみるにも気が楽だ。いずれにしても、今後格安スマホユーザーが増えて通信が混み合うようになれば、維持費がかかっても一定の人がキャリアに回帰するようになるというのが将来的な見方なのだそうだ。

結局は「価格」と「通信品質」と「安心感」のバランスの中で、自分が一番納得できるポイントを探すしかないのだと思う。

 

 

2016.9.17 追記

最近LINEが格安スマホに参入したこともあり、関連して良い記事を発見したのでリンクを張っておく。

zasshi.news.yahoo.co.jp

記事にあるように、ここ数カ月で楽天バイルが大躍進しているらしい。そのせいか、私が契約してからの1カ月の間にもユーザーがかなり増えているようで、特に昼休憩や夕方のラッシュ時に、契約当初よりも動画がスムースに再生されなくなったような気がする。

 

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