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きいろいひとりっぷ

ニート歴半年の庶民の心の旅

28℃は頼りにならない!暑い人も寒い人も同じ空間で快適に過ごせないかと、一生懸命考えた

「冷房の設定温度は28℃」

今もそのようなルールがある職場は多いだろう。

勤務時間を朝型にする、通気性の良い服を着用するなどの方法で、冷房を28℃に保ちながらも涼しく過ごしかつ節電する「クールビズ」を政府が呼びかけた。これを受け、多くの企業がエアコンの設定温度をルール化した結果、28℃が常識のようになった。

でも、温度の感じ方は人それぞれ。ある温度設定で暑い人もいれば寒い人もいる。そんな人たちみんながなるべく快適に過ごせる空間とはどんなものか、私なりに考えた。

設定温度28℃の経緯

すでに周知のことと思われるが、政府広報オンラインによると、その設定温度の根拠は、

 “「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」及び「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」で定められた範囲(17℃以上28℃以下)”

だということだ。

室温28℃で快適に!クールビズの提案:政府広報オンライン

 

法律に基づく設定温度とはいえ、外回りの多い営業職をはじめ、多くの人には冷却効果が物足りないという不満は今に始まったことではない。

職場のエアコンのコントローラーで自ら設定温度を変更したことのある人も多いようで、「外回り組vs内勤組」、あるいは筋肉量の差から「男性vs女性」による設定温度の争いは絶えない。 

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そんな中、上記2つの法律の制定がそれぞれ昭和45年、昭和47年と、なんと今から50年近く前に定められたものであることが最近知られるようになった。

“17℃以上28℃以下”とは、現代のオフィスでは無視することのできない熱源であるコンピュータもなかった時代を根拠に決められた指標だったのだ。

この事実を知った「28℃じゃ暑いよ組」が“鬼の首を取ったように”主張を展開しているらしい。

 

職場でもダイキン式エアコン活用術のススメ

ダイキン工業のウェブサイトに、エアコン節電術が丁寧に紹介してある。 

エアコン節電情報 | ダイキン工業株式会社

 

このサイトでは、単に節電をするだけでなく、空調効率を高めながら賢く節電する方法を教えてくれている。

職場でもダイキンのエアコン活用術を適用することで、より多くの人が快適に過ごすことができるよう、少しは改善できることもあるのではないかと思う。

 

  • 風量を強くする

エアコンの温度を自由に変えることのできない職場や温度設定変更合戦のある職場では、温度を下げる前にまず風量を強め、室内空気を循環させて体感温度を下げる方法がある。

  • 扇風機や防寒着で調節する

風量を強めた上で、まだ暑いと思われる方は扇風機を併用したり、寒いと思われる方は上着や長ズボンを着用するなど、個人での工夫もできると思う。

  • エアコンは一日中連続運転する

エアコンが中央管理され、お昼休みや定時後のある時間にエアコンのスイッチが勝手に切れるようになっている職場がある。部屋が暑くなってきた頃に残業中の人がスイッチを入れなおすのが恒例だ。
エアコンは部屋を急激に冷やすときに多くの電気を使う。部屋を一度わざわざ温めてから再度エアコンで冷やすことになるため、昼休みや夕方に一度スイッチが切れるように設定することは、節電の観点からも間違いだ。

  • フィルターを掃除する

以前私が勤めていた会社でも、フィルターが長年掃除されていなかった。掃除したところ、明らかにエアコンの効きが良くなったとみんなで喜び合った。

 

その他、業務用エアコンの節電情報も掲載されているが、設備の変更など大掛かりなものが多いので、まずは現状設備で気をつけられることから始めるといいと思う。

 

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 社内での認識の共通化

また節電に取り組むに当たり、社内で認識の共通化を図ることが重要だと思う。

以前私は職場の空調管理責任者であったため、

「エアコンの風量を強めると風が部屋全体に行き渡り、局所冷えを避けられる上に節電にもなる」

というテレビで得た情報を会社で実践した。

すると年配のおじさんが「寒い!」と言って風量を弱め、しばらくして若者が「暑い!」と言って設定温度を下げた。
私が事情を説明しても、小娘の言うことなど全く聞いてもらえない。

 

節電のために具体的な活動内容を決めたなら、名ばかりの空調管理責任者ではなく、しかるべき立場の方からその活動を周知徹底してもらい、認識の共通化を図る必要がある。これは節電に限らず、すべての活動に言えることだけど。

 

工場にありがちだが、会社が電力の年間契約をしていることもあるようだ。あくまで聞いた話だけれど、会社が一年間に使う電力を何kWh以内とあらかじめ決めて電力会社と契約することで、通常より安く電力供給を受けている場合があるそうだ。その契約枠を超えるとペナルティがあるのか電力供給が止まるのかはわからないが、そのような情報も社員に知らせてもいいのではないかと思う。会社にそんな事情があると知れば、社員も節電に前向きに協力する気が湧いてくるというものだ。

 

暑い人も寒い人もやっぱり辛い

暑くて脳の働きが悪くなると仕事の効率が悪くなるから、エアコンの設定温度はもっと下げるべきだという意見が大変多く聞かれる。その一方で、冷え症の人はエアコンの温度が下がると余計に血流が悪くなり、それはそれで脳みそ停止になるという事情もあるのだと、冷え症の一人として知ってもらえたらと思う。

 

でも、寒さは服装である程度対策をとることができる。一方、暑さは服装で調整するにも限界があり、逃げられないという事情がある。

しかも、環境省によると28℃は熱中症の厳重警戒温度だという事実もある。

環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?

政府が公表するどの指標に従ったらいいのかわからなくなってくるが、これらを踏まえると、温度設定は暑がりな方々にある程度譲ったほうがいいように思われる。

 

ただ、寒い人が寒さ対策を十分に行えるように服装の自由度を高めたり、耐えられない場合は温かい別室で一定時間休憩を取ってよいことにするなど、会社としての柔軟なルール作りにも期待したいところだ

 

暑くても寒くても頭が働かなくなってくるのはお互い様。仕事がはかどらなくてイライラしてしまうけれど、みんなそれぞれの職種や体質において辛いのだということを思い出し、思いやりの心だけは忘れないように過ごすことができれば、「28℃」より快適な職場が実現しそうに思われる。